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幕張本郷にある小児科 岩田こどもクリニックはこどもたちの笑顔が大好きです。

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〒262-0033 千葉市花見川区幕張本郷2-36-21 ワンダーランド1A
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子育て待合室2010年

2010年01月05日
チェンジ(変化)からルネッサンス(復興再生)へ
これは、2010年1月に岩田こどもクリニックの待合室内に掲示されたエッセイです。

2010年が明けました。
「チェンジ」という言葉をキーワードのように頻繁に耳にした昨年、米国では初の黒人大統領が誕生しまし た。
そして日本では、もう変わることなどありえないと思わせるほど、長い年月にわたって君臨してきた自民党 政権が倒れて、あらたに民主党が政権を握りました。
また、ここ千葉市でも、現役市長逮捕という突然の悪夢を見たあとに、一転して、千葉市長選挙では初めて の民間人候補者が勝利、しかも圧勝しました。若くて有能な熊谷俊人市長の誕生です。なんと全国最年少で す。
そこかしこに新しい風が吹き始めています。
 表向きのチェンジを果たしたあと、さて、私たちの生活はどうなっていくのでしょうか。もっとも大切な のは、私たち自身も変わっていかなければならない、ということではないかと思います。
 不必要なところにまで、ふんだんにお金をばらまいていたような、これまでの金まみれで放漫な政治への 反発が、2009年のチェンジに結びついたのだとすると、私たち一般市民の生活感やものの考え方なども、 それに応じて少しずつ変わっていかなければならない、ということでしょう。
 今までは、国が、県が、市が、誰かが、うまく事を運んで何かをやってくれる、と何気なく他力に頼って 過ごしていたかもしれません。自分自身ではあまり努力をしなくても、必要なことはたいてい、知らないう ちに誰かがしてくれている、そんな生活だったかもしれません。
けれども今、国も市も未曾有の財政危機に瀕しています。そんな依存的な気分とは、もはや決別しなければ なりません。誰かが何かをしてくれるまで、ひたすら待っていても、その期待は裏切られるでしょう。自分 でできることは、率先して自分でやっていく覚悟が必要なのです。
昨年の選挙で私たちが判断を下した結果とは、そういうことなのです。
お金をかけられないのならば、その分、お金の代わりに手をかけることはできます。時間と手間をかけて、 人間味のある温かな手作りの生活、コミュニティーを再生していきましょう。
人間味あふれる復興再生。ルネッサンスです。
 これは、またとない子育て見直しのチャンス到来であると考えることもできます。子育てに関わるひとつ ひとつのことを丁寧に、思いやりをこめてやっていくこと。お金を出しても手に入らないような手間ひま と、たっぷりの愛情を注いで、こどもたちとじっくり向き合いましょう。
 好景気に浮かれて過ごしたバブルの時代以来、日本では軽んじられてしまっていた子育ての本質が、奇し くも今、見えやすくなってきたと思います。
自然と共生する以外に選択肢のなかった原始時代でも、また、便利な道具など何ひとつ持たない動物たちで も、脈々と次の世代を立派に育ててきました。むしろ、彼らの質素な暮らしぶりの中にこそ、現代の人間の 親が学ぶべき豊かな知恵と情がたくさん詰まっていると、いつも感心させられます。
 ないものを嘆くことではなく、今、手の中にあるものへの感謝の気持ちを持つことから始めましょう。そ して、それらを上手に活かして、未来をひらくこどもたちと向き合いましょう。
 さあ、今年は、ルネッサンスへ。

2010年02月08日
赤ちゃんってすごい!
これは、2010年2月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

ある日、クリニックでこんなことがありました。
いつもの定期通院でクリニックを受診した3歳の女の子。その日は予防接種も併せて行う予定です。もうす ぐ満8ヶ月になる妹も、ママに連れられて一緒にお付き添いでした。
赤ちゃんは、自家用車から取り外したセーフティーシートに座ったまま、そーっと動かされて、ママやお姉 ちゃんと一緒に診察室まで入ってきました。そしてママの顔がよく見える場所に落ち着きました。
さあ、これから何が始まるのかな、と思っているのか、じっとママとお姉ちゃんの様子をおだやかな顔つき で見守っています。シートの中で、本当におとなしくしていて、泣くこともなく、おしゃべりもしません。
お姉ちゃんは、落ち着いていつもの診察を終え、そして、いよいよ予防接種ということになりました。おだ やかな雰囲気の中でママに抱っこされてはいても、まだまだ小さなお姉ちゃんです。まさに今これから、と いう段になって、一気に不安な気分になったのでしょう。そこで、思わず、泣き声が上がりました。
でも・・・あら?
これから予防注射を受けるお姉ちゃんは泣いていません。なんと、それまでおだやかに事の成り行きを見つ めていたセーフティーシートの中の赤ちゃんが、まるで当人のお姉ちゃんが泣いたかのような、絶妙のタイ ミングで、大きな声をあげて泣きだしたのです。
それは赤ちゃんの明確な意思表示でした。
「やめて!」と言いたくて赤ちゃんは泣いたのです。その場にいたたまれなくなるくらいに、嫌な気持ちだ ったのでしょうか。周りにもちゃんとわかるように、声をあげて訴えているのです。これには、ママもその 場に居合わせたクリニックのスタッフも皆、驚いてしまいました。
もちろん、赤ちゃんには、これからお姉ちゃんが痛い注射を受けることなど、理解できません。でも、赤ち ゃんには、一瞬にしてわかったのです。お姉ちゃんの不安な気持ちが伝わって同調し、きっと悲しい気持ち になってしまったのでしょう。たまらなく悲しくて怖くて不安で、当事者であるお姉ちゃんよりも先に、泣 いてしまったのです。それだけお姉ちゃんと気持ちはいつも一緒になっているのですね。お姉ちゃんがいつ もたくさん可愛がってあげていることは一目瞭然です。
赤ちゃんって、本当にすごいですね。
言葉もいらない。一対一で顔を見て説明されたわけでもない。それでも、その場の雰囲気を瞬時に感じとっ ているのです。
赤ちゃんのすばらしい能力には脱帽です。
赤ちゃんには、いつでも全身全霊を傾けて、向きあうしかありません。

2010年03月05日
新種のワクチン続々登場
これは、2010年3月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

ここ1年ちょっとの短い期間に、多くの新しいワクチンが世に出てきました。どれも病気の予防をしたり重症 化を防いだりするので、とても大事なワクチンです。
*ヒブワクチン(2008.12~)と肺炎球菌ワクチン(7価)(2010.2~)
この2つは、小児の細菌性髄膜炎や重症感染症の予防に威力を発揮します。世界標準からかなり遅れてのスタ ートです。ヒブワクチンは、品不足で予約後接種まで何か月もかかっていましたが、そろそろ供給量が増え る見込みで、待ち時間も短縮されそうです。
*子宮頚がん予防ワクチン(2009.10~)
このワクチンとがん検診のセットにより、ヒトパピローマウイルス感染によるとされる子宮頚がんを高い確 率で予防することが期待できます。10代~30代女性が対象です。
*新型インフルエンザワクチンA/H1N1(2009.10~)
新型インフルエンザの流行は下火ですが、まだ、患者発生が続いています。現在、A型インフルエンザと診断 されるものは季節型ではなく、ほぼ100%新型インフルエンザです。
従来、季節型インフルエンザとされてきたA香港型やAソ連型のインフルエンザは、大流行した今回の新型イ ンフルエンザであるA/H1N1に駆逐されて、姿を消してしまったのだそうです。今後は、この「新型」が 「季節型」に置き換わっていくことになります。
今年の秋以降、来季のインフルエンザワクチンが使用開始されるまでは、現行の新型インフルエンザワクチ ン接種により免疫をつけておくことで、小児が罹患した場合に脳炎や心筋炎を併発し突然に命を落とすよう な悲劇を少しでも防ぎたいものです。
もちろん、これら以外にも、従来からある麻しん風しんなどの定期接種や、おたふくかぜなどの任意接種も 多数あり、次々に接種するこどもたちも大変ですが、親の時間的・経済的負担も相当でしょう。すべての予 防接種が定期接種化すれば一番望ましいことですし、そのような動きもあるにはあるようですが、今すぐ に、というわけにはいきません。
せめて、接種費用一部だけでも公費負担になれば、接種率も上がって、病気のこどもも少なくなるのです が、それもなかなかうまくいきません。
 政権が代わって、幸いなことに子ども手当が出るそうですから、それを接種費用の一助にできればいいと 思います。
 ワクチンは、親から子への大きなプレゼントです。
もし、子が重い病気にかかってしまったとしたら、身も心も悲しみでいっぱいになってしまう親自身への、 心温まる大きな安心のプレゼントでもあります。 
 最近は、2種類のワクチンを両方の腕に同時に接種する同時接種も、普及してきています。ワクチンで防げ る病気はワクチンを打って万全の対策をとっておきましょう。

2010年04月05日
人は助けあい、支えあうもの
これは、2010年4月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

ここ12年連続で、日本国内の自殺者が3万人を超えています。最も多いのは、生活苦にあえぐ働き盛りの中 年男性です。
「お父さん 眠れてる?」という自殺対策キャンペーンも話題になりました。
 先日、自殺未遂をしたというある40代後半の男性の言葉を新聞で読んで、愕然としました。その男性は自 殺名所の青木ヶ原樹海を何度もさまよっているうちに、巡回中の警察官に保護されました。やがて、市民団 体に助けられながら生活保護申請などをして、気持ちが少しずつ落ち着いていった頃、ふと微笑みながらそ の人の口をついて出たのは、こんな言葉だったというのです。
 「人生は自己責任だと思っていたから、人が人を助けることが現実にあるとは思っていなかった。」
 なんと寂しい人生観なのでしょう。
それまでの人生の中で、人と人とがお互いに助けあい、支えあう、という視点はなかったのでしょうか。本 当に困ってしまった時には、自殺することしか思い浮かばなかったのでしょうか。
 とかく日本人は、小さい時から、人に迷惑をかけてはいけない、と教え込まれることが多いと思います。 でも、そればかりをかたくなに守っていては、人生はきっと生きにくいものになってしまうでしょう。人間 が生きていく限り、ほかの誰とも無関係で過ごすことなどあり得ません。
他人と関わり、お互いに持ちつ持たれつしながら歩んでいくのが人生だと思います。もちろん、自己責任を 持つことは、きわめて大事ですが、100%それだけであるはずがありません。
 たとえば、食事について見ても、自己責任でそのすべてをまかなえるわけがありません。調理のための安 全な水やガスや電気を供給してくれる人、お米や野菜を作ってくれる人、魚や肉を食べられるまでに加工し てくれる人、また、それらを流通して私たちの手に入るように調整してくれる人、直接手を下すことはなく ても、私たち人間は動物たちの命すらいただかなくてはならないのです。だからこそ、自分の命をつないで くれているこれらすべてのことに対して、心の底から感謝をしなければなりません。代償としてお金を払っ ているとは言え、これら多くの他力に依存していかなければ、私たちの生命は維持できないのです。そのこ とをまずは真摯に受け止めることが大事でしょう。
みんなで助けあい支えあってこそ、人はこの社会の一員として生き続けていけるのです。
未来あるこどもたちには、こんなふうに教えてあげられないでしょうか。
人にはなるべく迷惑をかけないようにしなさい。
それでも困ったときには、誰かに助けてもらいなさい。
誰かに、あるいは何かに助けてもらったら、そのことを心から感謝しなさい。
そして、誰かが困っていたならば、できる範囲で何か助けてあげなさい。
そんなふうに、こどもたちには伝えてあげてください。
たとえ困った時でも、人間はけっして一人ではないし、きっと誰かが助けてくれる。その時に助けてもらっ たことは、今度、困っているほかの誰かを自分が助けることで、お返しをすればいいのです。
そうして人はお互いに助けあい、支えあい、そして優しくいたわりあいながら長い人生をともに歩んでいく のだということを、こどもたちに教えましょう。
この先の長い人生をお互いに実り豊かなものにするために。
 
2010年05月03日
子を守る親の力
これは、2010年5月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

ライターの火遊びによる火災で、子どもが命を落とす事故が相次いで報道されています。なぜ今、同じよう なことが、あちらこちらで続出しているのでしょう?
 このタイプのいわゆる100円ライターは、もう何十年も前からありましたが、こどもたちが巻き込まれる 事故が、これほど続いて報道されたことはなかったように思います。単に報道されなかっただけではなく、 最近になって実際に事故が多発していると考えたほうがよさそうです。では、いったいなぜ、そのようなこ とになってしまったのでしょうか?
 ライターの構造や安全性について、今更ながら規制をかけるような動きも出ているようです。もちろん、 安全なモノを世の中に送り出すことは大事ですが、もっと大切なのは、人間がモノをどう扱うかということ ではないでしょうか。
 どんなにお金と知恵を振り絞って安全なモノを生み出したとしても、100%絶対安全などということはな いでしょう。生きていく限り、人間はさまざまな危険と隣り合わせで生活していかなければなりません。ど うやって事故を極力起こさないようにして生きていけばいいのか、それを教えるのは、まさに親の務めだと 思います。
 火をつけるための道具であれば、マッチであれライターであれ、小さい子の手に届くところに放置してお くことは絶対に避けなければならないでしょう。もし、原始時代の手間ひまかかる火起こしの儀式であった なら、小さい子にはできそうにないので、火をおこす道具も危険ではなかったかもしれません。けれども、 より簡単に火がつくような便利な道具を手にしたときから、人間はその道具の取り扱い方には充分に注意を しなければならなくなったのです。
 ライターだけではありません。生活の場には、危険なもの、危険な場所はいくらでもあります。一般家庭 の浴槽内深さ10センチ程度のほんのわずかな残り湯でも、乳幼児の溺水事故は起きます。小さい子は、室内 のドアに指をはさんだり、小さなボタン電池を飲み込んだりしてしまうこともあります。食べ物を口に入れ たまま動き回れば、誤飲することもありますし、棒付きの綿菓子やキャンディーなどを口にくわえていれ ば、転んだときにのどに大怪我をしてしまうでしょう。
 一歩家の外に出れば、車の事故に巻き込まれないように気をつけなくてはならないし、食べ物を不潔な手 で食べて、おなかを壊さないように気をつけてあげなければなりません。ほかにも駅のホーム、回転ドア、 エスカレーターなど、どこもかしこも危険がいっぱいです。
 これらのすべての危険なことから、こどもたちを守ってあげなければなりません。親は、こどもたちの周 辺にはいつも気をつけて、危険を予測して行動する必要があります。恐ろしい事故が起きてしまってからで は、いくらモノの製造者責任について抗議したところで、不幸にも失われてしまった命は取り返せません。 火事で燃えてしまったあとから、ライターの性能に不備があったなどと言ってもしかたないのです。モノに 責任を転嫁せずとも、細心の注意を払えば、事故を未然に防げることは多いと思います。
こどもたちには、危険なものには手を触れさせないようにする、または充分に気をつけさせる、などと年齢 に応じて一つひとつ、時間と手間をかけて丁寧に教えながら育てていかなければなりません。それは、親の 重要な役割です。
子を守る親の力と愛情に包まれてこそ、安全に、健全に、こどもたちは育っていきます。
2010年06月05日

たくさん撫(な)でて抱っこして
これは、2010年6月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

生まれてすぐ、早ければ早いほどいいのです。
赤ちゃんの目を見ながら、やさしい声をたくさんかけてあげてください。
赤ちゃんをたくさん抱っこしてあげてください。
温かな手でやさしくたくさん触れて撫(な)でてあげてください。
そのようにして、お父さん、お母さんやまわりにいる人たちから受けたたくさんの温かい刺激は、赤ちゃん との間に強い絆(きずな)を生みだします。まだ生まれたばかりの無力な赤ちゃんを可愛い、いとおしい、守っ てあげたい、と保護者に思わせる気持ち、すなわち愛着の絆(きずな)です。
さらに、こうした心地良い刺激は、赤ちゃんの脳の中で大きな変化を引き起こすことになります。赤ちゃん にとって気持ちのいい刺激があると、脳の中に無数にある脳神経の回路がどんどんつながって、より複雑な 結びつきができ、脳の発達が進みます。視覚や聴覚などの感覚の発達、情緒の発達、身体機能の発達、運動 神経の発達、言葉の発達など、あらゆる面での発達を促(うなが)します。
脳神経回路は、3歳までの間、とくに初めの3か月までは爆発的なスピードで発達し、14歳くらいまでには その発達を終えて、やがて、使われなかった回路は消滅してしまうのだそうです。
つまり、もともと多すぎる上、まったく使われない回路は、まるで木の枝を切り落とすように「剪定(せんて い)」されてしまい、14歳頃には大人の回路と同じ数まで減ってしまいます。だから、赤ちゃんの脳をうまく 発達させていくためには、近くで世話をする人たちから愛情に満ちた心地良い刺激をたくさん受け取れる環 境が、とても重要になってきます。それも生まれてすぐの、早い時期での働きかけほど、大きな意味を持つ ことになります。
温かな気持ちだけでなく、たくさんの触れ合いを親からもらって育った子は、脳の発達もよく、その先、長 い将来にわたって、自らの人生を前向きにとらえることができます。ぬくもり豊かな経験を積み、いつも満 ち足りた幸福感を心に抱くことが可能になります。
そんな満たされたこどもと比べると、不運にも旧チェコスロバキアの乳児院のようなところで育ったこども は、本当にかわいそうです。なにしろ人手不足のため、どの子も「大勢の赤ちゃんの中の一人」としか扱わ れません。どんなに大きな声で泣こうとも誰も振り向いてはくれません。おなかが空(す)いていようがいまい が、ミルクの時間になれば、まるで時間割のごとく機械的に、枕元に器用に立てかけられた哺乳ビンから、 寝かされたままでミルクを飲まされる。哺乳時ですら誰も抱っこをしてくれない。誰も自分のことを特別で かけがえのない子などとは思ってくれないのです。
これでは心地良い刺激が極端に少なく、脳神経回路のつながりは、なかなかできません。使われなかった脳 神経回路はいずれ消滅してしまうので、期待されていたはずの発達はかなりの部分で遅れてしまいます。当 然、その子のその後の人生にも重大な影響を及ぼすことになります。
生まれてすぐの環境がその子の心の発達に与える影響は、想像を絶するものがあります。遺伝的要素よりも 環境要素のほうが、ずっと大きなウェイトを占めるようですね。
5月のある週末に、そんな内容の講演を「こどもの心」研修会で聴いて、感銘を受けて帰ってきました。 
 こどもたち、たくさん撫(な)でて抱っこしてもらっていますか?

2010年07月06日
自分の居場所 
これは、2010年夏に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

6月の、とある休診日に出かけていた先で、思いがけない事故に見舞われ、負傷してしまいました。そのまま 救急入院となり、クリニックは突然の長期休診を余儀なくされました。通院してくださっている患者さんの 皆様には、大変にご迷惑をおかけしてしまい、申しわけありませんでした。心よりお詫び申し上げます。
 幸い、搬送された高度救急病院で、迅速かつ適切な処置および治療を受けることができました。また、大 ケガだった割には、この上ない幸運に恵まれて、まさに九死に一生を得て、無事、回復し退院することがで きました。
青天(せいてん)の霹靂(へきれき)のごとくにわが身に降りかかってきた15日間の入院生活は、あらゆる意味 での脱日常体験でもありました。とくに、患者としての体験は貴重でした。
 入院直後はベッド上安静で、身体中が痛くて動こうにも動けません。寝返りも打てずに、ただひたすら、 じっと上を向いて寝ていなければならないのは、結構つらいことでした。
幸い、内臓損傷がなかったので、食事が早々に開始されました。食欲も出てきたのですが、初めは「ベッド を起こすのは30度まで」という指示です。久しぶりの夕食でしたが、お椀を傾けてお味噌汁を飲み込むこと もできず、また、看護師さんに食べさせてもらっている食材が何であるのか、自分の目で確認するのも困難 な、それはほとんど水平に近い角度でした。その晩は、胃がキリキリと痛み、眠れませんでした。
それでも、苦痛を伴ってはいるけれど、せっかく神様がくれた貴重な「絶対休暇」です。
 あせってもしかたがありません。信頼できる医療環境に身を委ね(ゆだね)、すべて成り行きに任せてじっと 我慢していこう、と自分に言い聞かせました。「ゆっくり、のんびり」で行こうと。
 やがて日が経つにつれて、身体の痛みも少しずつとれていき、自分で身を起こすことも可能になり、確実 に回復していることを自覚できるようになりました。そうなると、早く元の生活に戻りたい気持ちが強くな ってきます。
 筋力を落とさないように、ベッド上でも動かせるところは少しずつ動かしたり、後半になって松葉杖を使 っての歩行練習が始まると、早く慣れようと思って汗だくになって練習をしたり、気持ちはもう、ずっと前 方に向かってしまいます。あっという間に、杖を持つ手にマメができてしまいました。
「ああ、ゆっくり、のんびり、だった!」と自分自身にイエローカード。
 この間、家と病院との行き来などで、日常の忙しさに輪をかけてさらに忙しくさせてしまった家族。
 留守の間、職場を守ってくれていた、クリニックと病児保育室うさぎのあなのスタッフ。薬局の方々。
日頃からお世話になっているみんなに、また、より一層のお世話になってしまいました。
 でも、そういう人たちの存在が、じつは治癒を早めてくれたような気がします。
「早くいつもの私の居場所に戻りたい。」
そう、心の底で願いながら、長い入院生活を過ごしていたのだ、ということに、自分の家、自分の仕事場に 帰ってきて気づきました。
 退院の日。迎えにきてくれた家族の車に乗って病院の敷地を出たとたん、意外にも涙があふれてきまし た。言葉になりません。ただ感無量。多くの人に助けられて生還できたことに感謝しています。
 そして、やっと戻れた自分の居場所。かけがえのない大切な心のよりどころだったのですね。

2010年09月06日
汗をかいて身体を鍛(きた)えましょう
これは、2010年9月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

今年の夏は連日、気温が35℃近くまで上がる記録的な猛暑でした。25℃を切らない熱帯夜も続きました。 これだけ暑いとどこの家でもエアコンのスイッチが 
入り、やがてその涼しさに慣れてしまい、結果、エアコン漬けという状態になりがちだったかもしれませ ん。 
ここ数年来のエアコンの普及で、逆に冷えすぎているのか、夏でも冬同然の風邪症状のこどもたちがいま す。くしゃみ・鼻水が止まらない、咳が続く、といった症状での受診が、この夏はとくに多かったように感 じました。身体が冷え切ってしまっているのですね、こどもたち。 
季節の変わり目などに、気温差が10℃あると風邪をひきやすくなると言われますが、同じ現象がこの真夏 に、一般家庭の室内外で起きていたのかもしれません。本来ならば、暑い季節にはこのような風邪症状は出 にくく、夏は、こどもたちは風邪もひかずに元気でいることが多かったものでした。 
同時に、夏の風物詩だったアセモも、最近ではめっきり減りました。室内のより低い空間で生活しているこ どもたちは、大人以上に冷気にすっぽりと被(おお)われて、汗をかくどころではないのかもしれません。で も、汗をかくことはとても大事なのです。 
人間の身体は、春から夏に向かって気温が上昇してくる中で、暑さに耐えられるような準備をしていきま す。気温が少し上がれば汗を出して、体温が上昇しないように、いつもと同じ状態を保てるようにと、身体 ががんばってきています。夏に備えて、徐々に暑さに慣れていくのです。同じ25℃でも、春先と真夏とでは 身体の感じ方が全然違うのは、そんな理由があるからでしょう。 
そうして迎えた真夏。暑い夏に適応しようと、身体は長い時間をかけて、夏モードを準備してきています。 そこに、28℃設定であろうとも、エアコンのスイッチ一つで、急に冷気を浴びせられた身体はびっくり仰 天。いきなり真冬が来たのかと錯覚してしまいます。突然の異常事態に警戒警報を出して、くしゃみ・鼻 水、咳などの症状が出現します。これは生体防御反応なのかもしれません。
 たしかに、この夏の暑さはすさまじくて、多くの人が熱中症で倒れました。予防策として、水分を十分に とることと、家では窓を開けて扇風機を使用するなどして風通しを良くしたり、エアコンを使って室温を下 げたりすることを、マスコミもしきりにアピールしていました。 
 エアコンで室温を下げて熱中症を予防する。それも一理ありますが、肝心なのはその使い方でしょう。調 整力の低下している高齢者では、やむを得ないことかもしれません。でも、まだ身体が発展途上にある小児 では、エアコンによる急激な温度変化は、身体全体の調整力を狂わせることがあります。 
 エアコン漬けに慣れて、暑い夏にたくさん汗をかくことを体験しないまま成長してしまうと、逆に熱中症 に陥りやすい体質になることは、あまり知られていないかもしれません。 
 気温が高くなれば、汗を出して体温上昇を防ぎ、そして発汗によって失われた水分・塩分を十分に補給す る。この一連の反応と行動がうまく機能しなければ、熱中症が起こります。汗をかける体質でなければ汗が 十分に出てこないし、汗をかいたら水をたくさん飲み、塩味のものを多めに食べるといった身体に必要な補 給を自然にできるくらいに、身体自身が覚えていてくれないと困るのです。 
 夏にたくさん汗をかく体験を重ねてこそ、そのような身体感覚が徐々に備わってきます 
 まだまだ続きそうな残暑の中で、しっかり汗をかかせて、こどもたちの身体を鍛(きた)えましょう。この日 本の気候の中で、こどもたちが長い将来にわたり、しっかりと自立して生活していけるように、暑さ・寒さ と十分につきあうのも、とても大切なことです。 

2010年10月04日
こどもの発達課題――愛着形成
これは、2010年10月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

児童心理学の分野で、発達課題という専門用語があります。こどもの心の発達には、それぞれの年代に従っ てこなすべき、順序の決まっている課題があり、その順番を飛び越えてあとのほうの課題を先取りしたとこ ろで、すこやかな発達をとげることはできない、というものです。
各年代の発達課題を順番にじっくりと、時間をかけて習得していくことが重要です。また、こども一人ひと りがすでに固有のスケジュールを持っているので、他の子との競争でもありません。
 このことは身体運動面での発達と比べると、理解しやすいでしょう。生まれたての赤ちゃんの首はグラグ ラとして不安定ですが、これには理由があります。お母さんの産道をくぐって生まれてくるときに、首がし っかり座っていてはうまく通り抜けることができません。グラグラの首だからこそ、狭い産道をクネクネと うまく進んで、怪我もせずに生まれ出ることが可能なのです。
 そして、およそ生後3 ~4か月頃に、首がしっかりしてきて、自分の頭の重みを支えることができるように なります。首が座っていなければ寝がえりはしないし、お座りも絶対にできません。お座りができなければ 歩くことはできません。早い遅いの差はあっても、その順番はどの子も同じです。一つひとつ、時間をかけ て積み上げていき、結果としてさまざまなことができるようになるのです。
 心の発達もこれと同じように考えることができます。発達の早さに個人差はあっても、順番は同じ。 
心の発達課題の一番初めは、「愛着形成」というものです。母と子の絆(きずな)そのものです。母から子に見 返りを期待しない絶対的な愛情が注がれ、子自身がそのことを確信できることを意味しています。
何があっても自分を温かく見守ってくれて、生命の危険からも守ってくれている人が身近にいるという安心 感。このことを子自身がしっかりと感じていることが重要です。生まれたばかりの子が、母あるいは母に代 わる主たる養育者との間で、まず初めにこの基本的信頼関係を築くこと、それがその後の心の発達の土台に なります。すこやかな人格形成の芯になるものです。
この愛着形成がうまくできていると、その先の段階で排泄などの基本的なしつけをしたり、自我の目覚めと ともに他者との関わり方を覚えたり、集団の中で自分を保っていられたり、勤勉に何かを学ぼうとしたり、 と次々に心と行動の発達を展開させていくことができます。
初めに愛着形成がなければ、それを飛ばして次の段階でどんなにきちんと厳しくしつけようとしてもうまく いきません。集団生活でもうまくなじめないことがあるかもしれません。愛着形成のないままでは、安定し た心の発達を続けていくことは難しいのです。
逆に、健全とは言えない発達をとげていても、あるいは何歳になっても、もう一度、愛着形成をしっかりや り直すことからおさらいをすれば、再びその先にうまく進んでいくことができます。いわゆる「育て直し」 です。ただ、年齢が高くなればなるほど、その修復には相当な時間がかかります。
そんな後戻りをしなくてもすむように、生まれてすぐの頃に、安心で安全で心あたたかな雰囲気の中で育つ ことは、こどもにはとても大切です。やはり初めがかんじんなのです。
泣こうがわめこうが、こどもをあるがままに受け止めて、いつも安定してやさしく見守ること。
こどもが小さいときほど親の役割は重要です。あたたかなまなざしで、わが子の一挙手一投足をただひたす ら見守りながら、すぐ近くにいて一緒に過ごす時間は、けっして無駄ではありません。これから先の長い将 来にわたって成長していくこどもにとっては、絶対に欠かかすことのできない、大切な宝ものとも言える時 間なのです。

2010年11月05日
ある朝、踏切で
これは、2010年11月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

「あ、昨日の女の子だ!」
 朝の通勤は、同じルートをほぼ同じ時間に車で通ることになるので、同じ人、同じ車、同じ自転車と毎朝 のようにすれ違うことがあります。
 ピンクのシャツを着た3歳くらいのその女の子は、今日もお母さんらしき人と左手をつないで、踏切の先の 坂道をやや小走り気味にトコトコと下りていきました。右手には、自分の掌より少し大きめの白い紙を持っ てひらひらさせながら、元気な足取りで歩いています。
 その前の日の朝、ちょうど同じ頃に、同じ道で踏切待ちをしていると、遮断機が下りた踏切の向こう側の 線路ギリギリのところに、その子はこちらを向いて「気をつけ」の姿勢をしてまっすぐ立っていました。両 足をそろえて立ち、指先までぴんと伸ばしたその姿勢がなんともほほえましくて、目がくぎづけになってし まいました。後ろでお母さんが見守るように、ごく自然体で立っていたのも印象的でした。
 やがて電車が通り過ぎて遮断機が上がり、待っていた人や車はみな、一斉に動き出しました。でも、その 女の子とお母さんは、くるりと反対方向に向き直って、何事もなかったかのように、人の流れとは逆に、手 をつないで歩き出したのです。あれれ、という感じでした。
 きっとその子は電車が大好きなのですね。その朝、どこかに向かって歩いている途中、すでに渡り終えた 踏切で遮断機の降りてくる音がしたので、すぐ目の前を電車が走るのを見たくなってUターンして、そこで待 っていたのです。遮断機が下りてきて、何両もの電車が目の前を通って、そして走り去っていくまでを間近 で見る。とても幸せな時間だったことでしょう。それを待ってあげているお母さんの姿も優しくて、なんだ か見ていてうれしくなりました。
 そのとき、もし、先を急いで、電車を見たがる子の手を無理やり引っ張って線路から立ち去っていたとし たら、きっと、あとでその女の子は大泣きしたに違いありません。恨めしくて、悔しくて、なかなか泣きや むことができなかったかもしれません。こどもに泣かれたりぐずられたりして、お母さんもおそらく、イラ イラとした気分で一日を過ごしたことでしょう。日常よくある後味の悪いパターンです。
 そんなエピソードが何回も繰り返されていくと、こどもはやがて、自分の本当の気持ちを出せなくなって しまいます。どうせ言っても聞き入れてもらえない、どうせ自分の望みはかなえられない・・・・。
 親子の関係はそうして固定されてしまうかもしれません。わかってくれない、言っても無駄だ、どうせ自 分なんか・・・という自己否定感までこどもは抱いてしまうかもしれないのです。 
 小さい時には、親は子をしっかりと受け止め、十分に受け入れてあげることがとても大切です。
少し前に、ある新聞に元トッププロテニス選手の母親の子育て時代の話が載っていました。その中で、小さ い頃には、こどものペースにとことん付き合っていこうと思った、ということが書かれていました。
子育てはよくわからないけれど、こどもとじっくりと付き合うことで、まず、その子自身がよく見えてくる から、ということだったと思います。まだ自分で靴ひもをうまく結べない時期にも、その子が1時間もかけて 一人で靴ひもを結ぶのをそばにいて見守ってあげた、というエピソードがありました。さすがに大物の親は やはり大物だ、と感心したものでした。
 こどもには、おとなとはまったくスケールの違う時間が流れています。こどもが興味を持って取り組んで いること、大好きなこと、集中して一生懸命にがんばっていることには、じっくりと向き合わせてあげる時 間と気持ちのゆとりを持つことも、親には必要なようです。

2010年12月08日

親の所有物ではない
これは、2010年12月に岩田こどもクリニック待合室に掲示されたエッセイです。

子は、親の思う通りには動いてくれません。
とくに生まれたばかりの赤ちゃんは、親の都合に合わせて寝たり起きたり排泄したり、飲んだり食べたり、 などしてはくれません。いつまでも泣いて泣きやまなかったり、夜もなかなか寝てくれなかったり、せっか く手作りした離乳食を少ししか食べないどころかグチャグチャにして遊んでしまったりと、小さな子ほど手 に負えないと感じる場面が多いことでしょう。
 初めから、子は思うようにはならないもの、と頭を切り替えて向かい合うことも大事です。今はとても手 がかかっても、いつかは自分ひとりの力で世の中を切り開いて生きていけるように、そのための準備をして いると考えましょう。日々、子の自立のための支援をしていると思いましょう。
 いずれ始まる集団生活になじめるように、その頃までには、早寝早起き朝ごはん、なんでも好き嫌いなく 食べられるように、排泄もできるだけ規則正しく、といった基本的生活習慣を身につけさせていくのが、ま ずは親の最初の大仕事。それも、力ずくでなく、なだめすかししながら、ときには、こどもにもよくわかる 言葉でこんこんと説明をしてあげながら、気長にいくしかありません。一日やそこらでうまくいくはずがな いのです。親の方が先にキレてしまっては、先に進めません。
未知の可能性を秘めたこどもが社会生活にうまく順応できるように育てていくには、気の遠くなるような長 い時間と辛抱が、じつは必要なのです。それは過ぎてみないと理解できないかもしれません。
このプロセスで、親が勘違いして先を急ごうとすると、虐待などの不幸が起きてしまいます。
親の描くストーリー通りに行かないと、つい、かっとなって手を挙げてしまう、声を荒げて暴言を吐く、冷 たい目でわが子をにらみつけてしまう。あるいは見て見ぬふりをして無視する。親ならば誰でもはまりやす い落とし穴です。
 かんじんなのは、ただ、ひたすら目の前の子を見つめ、見守ることではないでしょうか。そして親自身が 勝手に描いた未来予想図に、振り回されないようにすることでしょう。親の夢に子を合わせようとしてはい けないのです。子は親の所有物ではありません。今は小さな身体で無力ではあっても、子は子で、独自の長 い人生を歩んでいく、親とはまったく別人格の一個人であることを忘れてはいけません。所有物でなくても 親は責任を持って子を育て上げる、それが親と子の縁なのでしょう。
 思い通りにはならない小さな子と毎日つきあっていく。それは本当に大変なことです。でもそのことを通 して、親は親としての修行を積んでいきます。初めから上手に完璧に、子を育てられる親など、おそらくい ないでしょう。
子が思い通りにならなくても我慢して待つこと。どうしても危険なことと他人に非常に迷惑になることはし ないようにと、きっちり教えること。
他は、少しくらいのことならば大目に見て、親自身も心のゆとりを失わないでいられること。
そうして親としての修行を積んでいくと、それが家族全体の穏やかな気持ちにつながり、やがて訪れる嵐の ような思春期も、きっと、家族全体の力でなんとか切り抜けていくことができると思います。
 子育ての道は長く、険しいことも多々あります。それでも、こどもを育てあげていくことは、何ものにも 代えがたい喜びを家族みんなにもたらしてくれるものと信じます。そうして獲得した家族の力こそが、経済 力などではとてもかなわない、長い人生の中で何度も何度も困難を切り抜けていくための最強ツールである と感じています。  





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開 院 : 1994年12月16日


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